屋久島遠征
狙いはもちろんナイトゲームでレッドモンスター!!!
今年で三度目となる屋久島遠征なので、僕が今まで感じた屋久島エギングのあれこれを書いておきたいと思います。
まず始めに、日本近海に生息しているアオリイカは、黒潮域に生息するアカイカ系、南方の沿岸域に生息する小型のクワイカ系、一般的なアオリイカとして扱われているシロイカ系が存在すると言われています。
ちなみにこれがクワイカ系アオリイカ
そして、これがシロイカ系アオリイカ
その中でも大型になるのがアカイカ系アオリイカ。大きいものはレッドモンスターと呼ばれ、5kgを超えるサイズもショアから狙うことも出来ます。
冬から春シーズンになると黒潮が当たる太平洋沿岸ではそのレッドモンスターを狙うことが出来、中でも屋久島や種子島などの南方の離島は4kgクラスのモンスターを現実的に狙うことの出来る夢のあるフィールドです。
屋久島は周囲約130km、最高標高2000m級の山を持つ離島という日本国内でもかなり特殊な地形をしており、ショアから沖のディープエリアが近く、島のどこかで風を避けられるポイントを見つけることが出来るなど、レッドモンスターを狙うには絶好のロケーション。
ちなみに、かの有名なカリスマエギンガー ヤマラッピさんも屋久島で自己記録の4,28kgを釣っているほどのポテンシャルを持ったフィールドです。
かく言う僕も、ヤマラッピさんが屋久島で自己記録を更新し、それ以後毎年のように屋久島に通っているのを知って以来、毎年通っているわけです。
今年の遠征も例年通り車で鹿児島まで自走し、フェリーで車を屋久島へと運んで、釣り場で車中泊をしながらレッドモンスターを狙うというスタイル
流石に三度目ともなると長期間釣り場に停まっている島外ナンバーの車ということで、地元の方で覚えていてくれている方もちらほら(笑)
シーズン最盛期の満月前の小潮から大潮あたりを狙ってやってきたところ、ヤマラッピさんと遠征の期間がまさかの丸かぶり(笑)
行きのフェリーもまさかのヤマラッピさんと同じ(笑)
結局、三日目には釣り場が被りヤマラッピさん御一行と同じ釣り場で釣りをさせてもらうことになるなど…
無風、ベタ凪、シーズン最盛期の屋久島のお互いの自己記録を更新した磯、立ち位置で釣りをするというドラマ
こういう出会いがあるので遠征釣行はやめられません。
今回の遠征はただ単にデカいイカを釣って楽しもうというだけでは無く、屋久島で行われている大会にエントリーするということも一つの目的でした。
2018年 屋久島アオリイカ釣り大会
今回で実質二回目となる大会で、目玉はなんといっても優勝賞金100万円。
この大会は一月から三月末までのロングランの大会で、期間内にショア釣り上げられたアオリイカの最大重量で競うというもの。ちなみに前回の優勝は4,89kg。
まだまだ知名度も低く、参加者も少ないので、優勝も夢ではありません。
気になる方は「屋久島 エギング 大会」で検索してみてください。
ちなみにこれが公式フェイスブックのURLです。
残念ながら、現在は行われておりません。
そして、今回の遠征成果
まさかの一匹目からモンスター
エギはエメラルダスラトル
現場で3.7kgオーバー
翌日に釣具店で正式に検量した結果
重量3.64kg胴長51cm
自己記録更新です。
ちなみに、このイカを大会の検量に提出したところ、嬉しいことに三位入賞。
100万円には惜しくも届きませんでしたが、遠征地での大会入賞なので満足の結果です。
最終的にこのイカが今回の遠征の最大サイズ。幸先の良い一本ですが、今年の屋久島ははかなり渋め。この後が続きません。
これ以外に釣れたレッドモンスターは一匹のみ。
2.5kg。
他はシロイカ系が多め
これはアカイカ系の小さな個体
これも多分アカイカ系。
1.9kgを頭に十数匹。
例年はほとんどアカイカ系で、シロイカ系はあまり釣れないのですが、今年は逆でした。
タイミング的にアカイカ系が近くに寄っていなかっただけなのか、シーズン的に少ないだけなのか…(地元の漁師さんによると今年は沖でも全然釣れていないらしい)
屋久島のレッドモンスターシーズンは12ー6月と長く、年によっては後半に爆発することもあるので、一概にハズレ年とは言えませんが、少なくとも僕が屋久島を訪れたタイミングは厳しいものでした。
また、屋久島ではレッドモンスターの他にコブシメ(クブシミ)を狙うことも可能。
南方に生息するコウイカ類の仲間で10キロを超えるサイズもしばしばショアから釣れるらしい。
去年は一晩で五匹以上のコブシメを釣った日もあり。地元の方にコブシメ病にかかっていると言われるほど…
しかし、今年はコブシメが良く釣れたらしいが、今回僕が獲ったコブシメは合計四杯のみ。
前回、コブシメ病にかかったためコブシメの釣り方、というか、釣れ方が大体把握出来たので、今回はあえてコブシメを釣らないように工夫してみました(笑)
基本的に貪欲なので、回ってきたらエギを食ってきます。狙って釣るとするならば、 ポイントをある程度選定した上で、潮が効いたタイミングでエギをボトムにコンタクトさせる です。
専門に狙われることはなかなかないとは思いますが、もし南の方の海でエギングをする際は狙ってみてください。
基本的に屋久島で釣れるイカはアオリイカ(アカイカ、シロイカ、クワイカ)、コブシメの4タイプのみですが、今回は面白いゲストも釣れました。
タルイカ(ソデイカ)
1キロそこそこと小ぶりなサイズですが、なぜか釣れました。しかし、本来ならもっと深場にいるので、屋久島で狙って釣るのは難しいとは思います。
イカの他にも、ダツやタマン、ブリなど様々な魚がエギにアタックしてくることもあり、屋久島の海の豊かさを感じることが出来ます。(だいたいエギが持っていかれるけど…)
せっかくなので、タックルの話を少しだけ
僕が屋久島で主に使うタックルはMLクラスのロッドに0,5号前後のPEライン200m以上、リールはそのラインが十分に巻け、ドラグがしっかりしているもの。
潮がよっぽどぶっ飛んでいるもしくは超ディープなエリアでエギングをする場合以外、MLクラスのロッドで十分エギを動かすことは出来ますし、4キロを超えないサイズであれば余裕をもってファイトすることが出来ます。
屋久島は離島ということもあり、風やうねりの影響をもろに受けるため、僕は少しでも操作性をあげるために少し細めのPEラインを使用しています。僕のスタイルでは基本的にドラグを1キロ以上にすることもないので、イカに切られたことはありません。ただ、、巻き量が少ないとラインが全部出されることがありますので巻き量だけは多めにしています。
しかし、根の荒い場所でのファイトや、ランディング時等など硬い竿の方が有利な場面もあるので、いろいろなスタイル、考え方が存在すると思います。
あとはエギ、僕が屋久島で多用するのはエメラルダスラトル、同typeR、エギ番長、エギ番長D、そして、仮面シンカー。正直、どんなエギでも釣れるとは思いますが、シンカー等を使った重さの調節だけはシビアに行った方が快適にエギングを出来ると思います。
僕はこんな感じのタックルで屋久島エギングを楽しんでいます。
地磯や漁港などで日没から廻ってくることを信じて投げ続けましょう。潮のタイミングで深場にいたモンスターたちが岸沿いにやる気満々でやってきますので、最低限のタックルさえば楽しめるのが屋久島の良いところ。
最後に、ルアーを投げたこともなかった初心者の子に僕なりのエギングスタイルを伝授した結果
余裕のキロアップ
人生初のルアーでの釣果
これが屋久島のポテンシャル
皆さんも屋久島でレッドモンスターハンティングをしませんか?
追記
自分の屋久島遠征をvlog形式で動画にしました。屋久島エギングに興味のある方はぜひご覧ください!